成年後見Q＆A - 加古川市社会福祉協議会

1. 認知症、知的障害、精神障害などによって判断能力が低下した人の権利を守り自分らしく安心して暮らせるよう法律的に支援する制度だよ。不利益を被ることや悪質商法の被害者になることを防ぐことができるよ。「法定後見制度」と「任意後見制度」に大きく分けられるよ。

2. 判断能力が不十分な人に対し、ご本人の権利を守る援助者（後見人等）を家庭裁判所が選ぶことでご本人を法律的に支援する制度だよ。判断能力に応じて「後見・保佐・補助」の３つの類型に分けられるよ。

3. 判断能力が不十分な人だよ。身体的な障害だけや単なる浪費は対象外だよ。

4. 判断能力が不十分であり、よくあるのは身寄りがない人や頼れる人がいない人、親族間での争いがある人などだよ。

5. 医師の診断書を基に家庭裁判所が決定するよ。

6. 家庭裁判所に申立てが必要だよ。

7. 本人、本人の配偶者、四親等内の親族、市町村長などだよ。

8. ご本人の生活の本拠地の家庭裁判所だよ。

9. １～３か月程度だよ。3か月以上かかることもあるよ。

10. 本人や親族が申立てる場合は１万円程度だよ。

11. 一旦申立てをすると、裁判所の許可を得なければ取り下げることができないよ。

 12. 申立書、申立手数料、登記手数料、郵便切手、戸籍謄本、住民票、成年後見に関する登記事項証明書、診断書などがあるよ。他に財産目録を作るために、預金通帳などが必要になるよ。

13. 本人に判断能力がどの程度あるかを医学的に判定するための手続だよ。必要に応じて行われるけど、実際はほとんど省略されるよ。

14. 希望した人が後見人等になれるとは限らないよ。家庭裁判所が決めるよ。

14. 希望した人が後見人等になれるとは限らないよ。家庭裁判所が決めるよ。

15. 成年後見制度を利用すると、ご本人の財産はご本人のためにしか使えないよ。

16. 後見人等は裁判所の監督を受けるよ。

17. 後見人等がつくと、後見人等への報酬が発生するよ。

18. 本人の財産状況等から家庭裁判所が決定するよ。親族後見人の場合は、希望すると報酬が付与されることがあるよ。専門職後見人の場合は財産や業務内容によって変わるよ。

19. 後見人は広範な代理権・財産管理権が付与されるよ。その行使が適正に行われているのかどうかをチェックするものだよ。

20. 成年後見人に対する後見監督は家庭裁判所が行うけど、必要に応じて家庭裁判所が選んだ成年後見監督人に成年後見人を監督させる場合もあるよ。

21. 代理で契約するといった財産管理と被後見人に適切な介護がなされているか支援者と一緒に検討する身上配慮だよ。直接介護や看護をすることは仕事に含まれてないよ。

 22. 保証人になることはないよ。後見人等がいることで保証人を求められないことも多いよ。

23. 医療行為に関する決定はできないよ。でも、他の支援者と一緒に本人にとって最善の方法を考えてくれるよ。

24. ご本人の判断能力が回復するか、死亡するまで続くよ。

25. ご本人が死亡すると後見人の権限は終了するよ。何もしなくなるわけではなく引継ぎなどまではしてくれるよ。裁判所の許可を受ければ、ご本人の火葬などができるけど、葬式などをあげることはできないよ。

26. 成年後見人は、家庭裁判所に居住用不動産の処分許可の申立てをしなければならないよ。

27. 一定の資格や職業を失ったり、営業許可等が取得できなくなったりすることはないよ。各資格・職種・営業許可等に必要な能力の有無を個別的・実質的に審査し判断されるよ。

1. あらかじめ「誰に」「どんなことを」頼むか決めておき、判断能力が不十分になった時に、決めた事務を委任する制度だよ。

2. 公証役場で公正証書による契約が必要だよ。契約だけで任意後見人の活動開始ではないよ。

3. ２万円程度だよ。専門職に依頼する場合は10万円～だよ。

4. 報酬については契約で決めることができるよ。

5. ご本人の判断能力が低下し、家庭裁判所に任意後見監督人選任の申立てをして任意後見監督人が選任されてからだよ。

6. １万円程度だよ。弁護士または司法書士に依頼する場合は10万～15万円程度だよ。

7. 弁護士や司法書士など第三者が選ばれることが多いよ。

8. ご本人の財産に応じて発生するよ。